発売を約1ヶ月半後に控え、アプリ開発者たちを沸かせているApple Watch。
現在提供されているWatch向けのSDKでは、残念ながら「フォースタッチ」「デジタルクラウン(竜頭)」「各種センサー」などApple Watchならではの機能を使ったアプリが開発できず、watchからiPhoneアプリの起動や音を鳴らす処理なども使えないとできることがかなり限られているようです。
そのため、制限の中でどんなアプリが実現可能か、頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。
すでに開発を発表しているアプリの多くが「iPhoneアプリからの通知を表示する」という用途を想定している中、サンフランシスコのUI/UXデザイナーのVarun Kapoorさんは、あくまで時計側だけの操作で使えるアプリ「7 Minute Workout」のコンセプトを発表しています。
▲アプリ初回起動時に行う設定も、iPhoneではなくWatchで操作ができます。
基本的に一画面でタップできる領域は3箇所以内にとどめ、左右フリックで細かく画面を遷移しながら設定を進行しているのがわかります。
▲普段使用するワークアウト中の画面です。30秒ごとにバイブレーションでユーザー通知を行い、自動的に画面遷移が進行。ユーザーは再生/一時停止の操作のみを行います。
ワークアウトの設定は左上の設定ボタンから。watchの小さい画面でも認識できるようボタンの数を抑えながらも、機能が少なくなりすぎないように過不足ないメニューが用意されています。
▲メニュー画面。スマホ対応のアプリやサイトによくあるリスト型のメニューではなく、1項目ごとをフリックで遷移していくようです。
小さい画面でも必要な情報をユーザーに提示できるように、スマホ以上に「アイコン」の使い方が重要になってくるかもしれません。
Apple Watchが普及するかどうかはまったくの未知数ですが、少なくともスマートウォッチ史上最大のヒットになることは容易に想像できます。
現時点で「スマートウォッチのUIの定石」はほとんど見つかっておらず、今年はiPhone黎明期のように個性的なUIのアプリのリリースが続くと思われます。
スマホ市場が成熟し「スマホアプリで大ヒット作を出す」というのがなかなか難しくなってきている昨今ですが、Watchアプリはまだまだ生まれたばかりの市場。
誰しもがキラーアプリを生み出せる可能性が高いので、画期的なUXを提供するwatchアプリを考えてみてはいかがでしょうか。
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