今日のデザイン#053 カセットテープをモチーフにした音楽再生アプリのデザイン

ウクライナのグラフィックデザイナーMihail Roznovskyさんによりデザインされた音楽プレイヤーアプリです。

スマホアプリのデザインは、よくも悪くもiPhoneのデザインの影響を強く受けていて、iOS6以前のデザインは「スキューモーフィズム(skeuomorphism)」と呼ばれるデザインが主流でした。
スキューモフィズムは、立体感や陰影、質感表現を用いたデザインで、使い慣れた道具に似ているため、初めてスマホに触れる人でも直感的に操作を行えるのが特徴でした。
しかし、iOS7以降は「フラットデザイン」と呼ばれる、シンプルで抽象度の高いUIがデザインの主流になっています。

ただ、スキューモフィズムデザインは、やや古臭く感じてしまうものの、ユーザーにとって親しみやすく、使っていて気持ち良い表現だと感じます。

本日紹介するアプリは、スキューモフィズムの「親しみやすさ」「使用感の気持ち良さ」はそのままに、今っぽさも感じるデザインになっています。

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音楽プレイヤーということで、画面中央のモチーフと再生/一時停止ボタンとでカセットテープを表現しています。
音楽再生中は実際に回転のアニメーションが加わり、よりカセットテープらしさが感じられます。

個人的な嗜好ではありますが、フラットデザインを採用しているアプリはパッと見の印象が似ており、強いインパクトや個性を感じさせるデザインのものは少ないように感じます。
ただ、少しだけフラットデザインのルールを外し、現実の道具をモチーフにしたデザイン上の”目玉”を作ってみるのはいかがでしょう。
見た目の表現は最新のトレンドを押さえつつ、「スキューモーフィズム」の良かったところも両取りするという、良い意味での”ズルいデザイン”が作れるのではないでしょうか。

ひとつだけ注意したいのは、すでに「カセットテープを知らない世代」が存在しているということ。
AppleがiOS7でフラットデザインを取り入れたのも、「モチーフの元ネタを知らない人たちが増えており、その人たちにとっては、シンプルなデザインの方がむしろ使いやすいと感じる」という事情もあったようです。
対象ユーザーの世代なども考慮し、デザインを考慮する必要がありますね。

Designer Info
[ via UX/UI Music Player App on Behance ]

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